本物を追求し続けた10年
カフェ・デュ・グラス
オーナーグラシエ 前田 泰史
サラリーマン時代の転機
その昔、当店のオーナーグラシエ(※)前田は、サラリーマン生活を送っていました。
あるとき、クライアントである洋菓子店のオーナーと出会い、「美味しいものを作っている職人の瞳はこんなにも輝いているのか!」と匠の技に衝撃を受けます。
それ以降、「自分も瞳を輝かせられる仕事がしたい!匠の職人技を身につけたい!」と一念発起。会社を退職し、まずはその洋菓子店オーナーと早朝から深夜までのアイスクリーム開発を始めました。
※ショコラティエやパティシエという職業があるように、フランスではアイスクリームを意味する「グラス(glace)」から、グラシエという専門職人がいます。
全国をまわって研究、海外での修行
「上質な味わいの本物のアイスクリームを作りたい!」前田は開発の傍ら、全国各地のアイスクリームを食べ歩き、様々な配合を研究。作っては試食、改善、試食、改善…。そしてついには、本場で腕を磨くためにフランス・ヨーロッパへ。
ル・コルトン・ブルーパリ校や、ホテルリッツで研修を受け、自分の舌と召し上がった方の笑顔を信じて、今のCafe du glace の味にたどり着きました。
空気の含有率が低くギュギュッ!と詰まった、濃厚で滑らかな舌触りのプレミアムアイスクリーム。
大切な方への贈り物に、あなたご自身へのご褒美に、是非一度Cafe du glaceのアイスクリームをお試しください。
もうひとつのこだわり、高知での起業
2007年5月、ついに開業
こうしてオーナー前田の単身渡仏までして叶えたかった夢が、2007年の5月1日、Cafe du glaceオープンによって実現しました。
そんな当店のアイスクリームの原点は、「子どものおやつとしてだけではない、上質な本物のアイスクリームを食べてもらいたい。」という思いにあります。
本物のアイスクリームとは、適度に高い乳脂肪率と低く抑えた空気含有率、厳選素材によって生み出される上質で濃厚な味わい、滑らかな口溶け。且つ、食べた後に喉の乾かない、後味のスッキリ感。これらを兼ね備えた究極のアイスクリームです。
「高知」から発信する意味
オーナーがこだわりにこだわって、10年間試行錯誤や研究を繰り返し、やっとたどり着いた自信の味ですから、本物を理解してくださる方には必ず支持して頂けると自信満々で開店準備をしていました。
地元への恩返し
しかしそんなある時、某起業家セミナーの先生に、「これだけ高知の景気が低迷している今、これから高知で商売を始めても、必ず潰れる。」と、断言されてしまったのです。また、「それだけ自信の有るものなら、高知なんかで開業しないで東京や大阪で勝負してはどうか」とも、多くの方から言われました。
それでもオーナーのこだわりは、「自身が生まれ育ったこの高知が大好きで、手作りのアイスクリームを通してこの高知に恩返しがしたい。この高知から日本中に発信することに意味がある。」というもの。高知での起業を心に決め、絶対に譲りませんでした。
そして高知市内の一等地、高知城とはりまや橋のちょうど中間地点の電車通り沿いに店舗をオープン。県外からのお客さまにもわかり易く、またどなたに尋ねられても説明し易い…つまりは、当店の立地も、ここから全国発信したいんだというオーナーの強い意志の象徴でもありました。
製造と小売サービスの分業
そんなcafé du glace(カフェ・デュ・グラス)のアイスクリームをご愛顧くださるお客様も増え、認知度も高まった2011年夏、café du glaceは開業時の店舗を一旦閉めて、小売・店舗サービス事業をPetite glace(プチ・グラス)、製造及び開発を「café du glace」として、アイスクリームのブランド化に取り組むことを決めました。
ブランドとしての「café du glace」とショップとしての「Petite glace」2本柱で活動することで、さらに多くの方への発信をしています。
素材の宝庫、高知から
卵・牛乳はもちろん、高知には安心・安全で本当に美味しい野菜やくだものがあふれています。どれも生産者が徹底的にこだわった素晴らしい素材です。
本物のプレミアムアイスクリームは本物の素材から。高知から発信するのは、そのためでもあります。
子どもさんからお年寄りまで、どの世代の方も安心して本当の美味しさを味わえる。そんなアイスクリームを、これからも心をこめて作ってまいります。